学問がすべて

つまらないは正義

2014年12月

TSFから都市伝説へ

 男性を女の子に性転換してしまう人格転換療法

 これとほとんど同じ内容のウェブ小説を私は知っている。「ゆか のホームページ」というサイトにある、「気分転換」「石黒医師の診察室」の2作だ。
 大方、この手の話を読んだ1が冗談でスレッドを立てたか、あるいは、フィクションの設定を中途半端に聞きかじった1が現実と勘違いしてスレッドを立てたかといった所だろう。途中に体験談が出てくるが、これも創作と見て間違いない。元スレッドに一切ソースが示されていないことも、結局は1の冗談あるいは勘違いであったことを示唆している。

 元ネタは性転換小説だろうと気づいた人は他にもいるらしく、まとめブログのコメント欄には以下のようなコメントがつけられている。

4. 20XX年の名無しさん 2014年12月25日 17:05
TSF(トランス・セクシャル・フィクション)、要は性転換を題材にした創作のジャンルがあるんだけど、その分野ではそこそこありがちな部類の設定ではある。

なんかの小説読んだヤツが、性同一性障害とか半陰陽とかの医療スレに持ち込んで現実と混同されたとか、そんなとこじゃないかな。

 しかしながら、元スレッドには創作を疑うレスが一切ない。元スレッドだけを見てまとめブログの突っこみを見なかった人の中には、これが実在の療法だと信じこんでしまった人もいるに違いない。

 都市伝説は、こうやって生まれるのだろう。

なぜ洋画とかの吹き替えはしゃべり方が不自然ですか


 なぜ洋画とかの吹き替えはしゃべり方が不自然ですか (言語学板

1 : 名無し象は鼻がウナギだ![] 投稿日:03/06/23 14:46
語る


28 : 名無し象は鼻がウナギだ![] 投稿日:03/06/25 11:31
男言葉、女言葉を強調しすぎで違和感があるし、口調がくだけすぎ

 外国語の台詞を日本語に訳す際には、必要以上にくだけた言葉が用いられ、また、性差がやたらと強調されることが多く、時に読者・視聴者に違和感を与える。
 これは映画のようなフィクションに限ったことではない。実在の人物の発言の翻訳も同様である。さすがに<老人語>や<田舎言葉>のような極端な役割語が用いられることは少ないが、タメ口の濫用や性差の強調が目立つ点はフィクションの翻訳と共通している。続きを読む

itとxe


1. (nonstandard) they (singular). Gender-neutral third-person singular subject pronoun, coordinate with gendered pronouns he and she.

xe


英語ではheは男性sheは女性を指しますが、性別区分のない三人称としてxe(ゼ)が用いられるばあいがあります。

「LGBTってなんだろう?」 藥師実芳、笹原千奈未、古堂達也、小川奈津己 合同出版 p.12

 英語には、itという三人称単数中性(すなわちgender-neutral)主格代名詞がある。通常人間以外のものを指す際に用いられるitだが、「ジーニアス英和大辞典」によると、人間であっても、赤ん坊は性別不問の存在としてitと表すという。
 だが、gender-neutralを求める人が、heやsheの代わりにitを使う様子はないようだ。それどころか、xeなる珍妙な造語まで生まれる始末である。

 「珍妙」というのは単なる私の感想ではない。英語話者の多くもそう考えているらしいことは、xeという語の誕生が1971年とずいぶん昔であるにもかかわらず、いまだに一般的な辞書に載っていないことからも窺える。例えば、「オックスフォード現代英英辞典 第7版」も、「ロングマン現代英英辞典 4訂新版」も、「マクミラン英英辞典 第2版」も、「ジーニアス英和大辞典」(大修館書店)も、「新英和大辞典 第6版」(研究社)も、「グランドコンサイス英和辞典」(三省堂)も、英辞郎 on the WEBも、xeという項目を立てていない。また、ウェブリオでも検索してみたが、ウィクショナリー以外にxeを載せている辞書は見当たらなかった。
 基礎的な語を人為的にいじるのは不可能に近いから、xeという語が定着しないのは当たり前のことである。だが、誕生して何十年も経っていながら辞書に載っていないということは、定着どころか、ほとんど知られてすらいないと判断するしかない。まさに「珍妙」だ。
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