学問がすべて

つまらないは正義

創作物

一人称は幼稚ではない


 「最近のライトノベルは一人称文体ばかり」という主張をよく見かける。
 ここでは、その真偽は問題にしない。問題にしたいのは、それが批判・悪口として使われる節がある点だ。
 以下に引用した例を見ればわかるように、「一人称文体ばかり」なのがあたかも悪いことであるかのように語る人が目立つのだ。

「ライトノベルは一人称文体で書かれているもの」…というイメージがあるそうです。
(中略)
ともあれ、そういうことですので今後は「ライトノベルは一人称文体ばかりだ」なんて言わないであげてくださいね。よろしくお願いします。

「ライトノベルは一人称文体ばかり」が本当か調べてみた

「ライトノベルは一人称文体ばかり」が本当か調べてみた - WINDBIRD

やっぱり最近のラノベ語り者の偏見だっただけだという。おつかれさまです。(しかしここまでやってもセレクトが恣意的なんじゃないのとかいちゃもんつける人があらわれるに一票)

2016/08/12 20:02


 どうも、「一人称文体は三人称文体より幼稚」という偏見でもあるらしい。

 では、本当に一人称文体は三人称文体より幼稚なのだろうか?続きを読む

漫画のキャラは白人ではない


 今や、日本の漫画やアニメは世界のあちこちへ輸出され、多くのファンを生んでいる。
 しかしながら、日本の漫画やアニメは、必ずしも外国で正しく理解されているとは言えない。日本の漫画やアニメは必ずしも輸出を前提としたものではないので、日本文化や日本社会、その他国内の常識や価値観が説明なしに登場する。そのため、輸出先で混乱や誤解を招くことがあるのだ。続きを読む

役割語としての片言日本語と野放しの偏見


 役割語と翻訳、「外国人」のステレオタイプに関する読み物をいくつか紹介

 「外国人の役割語」には、主なものが2種類ある。1つは、外国語での発言を翻訳する際の言葉づかい、もう1つは、外国人キャラが日本語で話す際の言葉づかいだ。田川氏が挙げているものを例にすると、「女性の言葉を変に翻訳するのをそろそろやめてほしい。」で話題になっているのは前者、「コレモ日本語アルカ?」(金水敏 岩波書店)で主に扱われているのは後者だ。
 同じ「外国人の役割語」であっても、この2つは別物だ。前者は母語での発話を翻訳したものであり、後者は第二言語での発話で、なおかつ翻訳されていないものである。ごっちゃにしてはいけない。続きを読む

「わかば*ガール」における役割語と属性表現


アニ
@gorotaku

ドラゴンボールは「主人公は標準語」の稀な反例に見えるけど、あれって連載開始時はむしろブルマが主人公ポジションにいたってことかもね / “役割語と翻訳、「外国人」のステレオタイプに関する読み物をいくつか紹介 - 思索の海” http://htn.to/bwQxu2

4:00 - 2015年9月18日

 主人公が<標準語>を話さない作品といえば、最近のものでは、「わかば*ガール」(原悠衣 芳文社)がある。この漫画の主人公、小橋若葉はお嬢様という設定であり、(1)~(2)のような典型的な<お嬢様言葉>を使う。

(1) ごきげんよう~ (p.3)

(2) 第一志望はそこでしたわ (p.4)
続きを読む

昔の伝記

 最近の伝記まんが

 子供向けの伝記漫画で「シブい」人選をするようになったのは、別に最近のことではない。
 例えば、上のまとめの先頭は円谷英二の伝記だが、1996年にはすでに小学館の「学習まんが人物館 円谷英二」が発行されている。今から19年前だ。「最近」で括るのは少々苦しかろう。なお、小学館の「学習まんが人物館」には、手塚治虫、植村直己、本田宗一郎、ローラ・インガルスなどの、いわゆる定番でない人物の伝記も含まれている。
 また、漫画ではないが、講談社の「火の鳥伝記文庫」では、前世紀から、ディズニー(1987年)、徳川光圀(1990年)、植村直己(1990年)、手塚治虫(1991年)、ノストラダムス(1994年)などの、「シブい」人物の伝記を出していた。

 昔からあるものを、あたかもついこの間誕生したものであるかのように語る人が多すぎる。
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