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「東アジア人のつり目」考~非アジア人もアジア人自身も、悪印象のある相手に「つり目」のイメージを相互に押し付けあってる?


 「東アジア人のつり目」考~非アジア人もアジア人自身も、悪印象のある相手に「つり目」のイメージを相互に押し付けあってる?

セルビアの女子バレーボールチームが「日本での大会に出場が決まった!」の意味で「つり目」のポーズをして物議をかもしました。 で、この「つり目」は、たしかに悪意、敵意を持った風刺として描かれていたけど、そのイメージの対象国(民族)が移行したり、はなはだしくはアジアの中でも押し付け合ってる?ぽいとの声も。 そんな話題のあれこれ。 カテゴリは「国際」にしました。 ツイートを使わせていただいたアカウントはこちら(※追加は除く) @maruwaruwa @HuffPostJapan @toshia1998 @lp_announce @discobullet @zuka19720821 @manatsu714 @MetaLogic_3DCG @hakoiribox @yukkuri_sion @otfsx1228 @Pv1964zxz @eye____eye @gryphonjapan @eros9527liu @JENI_L_ @tokoyo @feat34buby @nekomatu6996 @terutora1228


 つり目フォルダーが火を噴く時がまた来たようだ。続きを読む

じじぃ語を使い始める時期


 じじぃ語を使い始める時期 (言語学板

1 : 名無し象は鼻がウナギだ![] 投稿日:02/05/28 17:39
「わし」「~じゃ」は漫画界のじじぃはほとんど使っているが
じじぃ語は何歳からつかえばいいんだ?
昨日まで僕と言ってた人がわしと言い出したらショックだが

 本筋とは関係ないが、1の「じじぃ」という表記が気になる。なぜ「じじい」ではなく「じじぃ」なのだ。

 役割語についての基礎的文献である「ヴァーチャル日本語 役割語の謎」(金水敏 岩波書店)が発行されたのは2003年1月のこと。だが、その前から「わしは……じゃ」などの<老人語>を喋る老人が虚構の存在であることは知られていた。
 例えば、「三省堂国語辞典 第四版」(三省堂 1996年)の「じゃ」の項目には、「小説・劇などでは、老人・昔の人のことばづかい(p. 502)」と書かれている。また、清水義範「小説の中のことば」(1996~1998年初出)には、「いまどき、わし、なんて言う老人はあまり見かけないよねえ。……じゃ、なんて、村山富市さん以外に言う人はそういない。(「日本語必笑講座」 清水義範 講談社文庫 p. 36)」と書かれている。

 それでは、なぜ1はあたかも現実の老人が<老人語>を使っているような発言をしているのだろうか? なぜ現実の老人ではなく漫画の話をしているのだろうか? 現実と作り話の区別がつかないのだろうか?

 つかないのである。

 「ヴァーチャル日本語 役割語の謎」には、次のように書かれている。

ヴァーチャル・リアリティは「にせ物の現実」というニュアンスが強いですが、重要なのは、我々にとって「ほんとの現実」(リアリティ)と「にせ物の現実」(ヴァーチャル・リアリティ)は本質的に区別できない、という点です。 (vii)

「現実」というと、誰の目にも明らかなことのように思われるかもしれないが、必ずしもそうではない。位相・位相差は、研究者がフィールド・ワークや文献の調査等の手続きを経ることでようやく明らかになるもので、一般の日本語話者には見えていないことが多いのだ。むしろ一般の話者が知識として持っているのは、役割語の知識なのである。 (p. 37)

 人間は、自分で思うよりずっと作り話に影響されているものである。特に、身近でないものならなおさらだ。
 身近に老人がいなければ、実際の老人がどのような言葉を使っているかを知る機会はない。いたとしても、意識していなければ言葉づかいの実態には気づけない。一方、作り話で<老人語>を目にする機会は多く、また、印象的な言葉づかいゆえ、記憶にも残りやすい。そして、うっかりしていると、あらためて言われなければ現実の老人は<老人語>など使っていないことに意識が及ばなくなってしまうのだ。1がまさにその好例である。続きを読む

日本文化の本場から見る「文化の盗用」問題


 カーリー・クロスが炎上謝罪  日本文化を盗用と指摘、米VOGUE誌で「芸者スタイル」披露

 文化を盗用しているのは誰か? それは、カーリー・クロス氏や「VOGUE」に抗議している人である。そして、その尻馬に乗っている人である。続きを読む

レッドリストと獣耳アニメ



 レッドリストといえば、15年前にアニメ化された「東京ミュウミュウ」でも題材にされていたことを思い出す。そういえば、こちらも獣耳アニメだ。
 そこで、ピクシブで「けものフレンズ」と「東京ミュウミュウ」のクロスオーバーネタがないか探してみたら、いくつか見つけることができた。ただし、レッドリストつながりネタは見当たらなかった。

一匹狼

 「実践日本語教育を学ぶ人のために」(佐々木瑞枝 世界思想社 2011年)という本には、次のような記述がある。

 「一匹狼」という言葉は男性に使われます。 (中略) いくら女性の地位が向上したとはいえ,「一匹狼」で女性を表すことはありません。 (p.215)

 「一匹狼」という表現が女性に使われている例はほとんどありません。「一匹狼」は必ず男性を指すという暗黙の了解があるからです。 (p.217)

 大嘘である。

(1) 一匹狼の女性がモテる理由6つ。一匹狼女子はモテ要素が詰まっている (「イケジョ通信」 2015年)

(2) 女子同士で群れない「一匹狼女子」が魅力的な理由9パターン (「オトメスゴレン」 2016年)

(3) 群れない一匹狼女子は魅力的。性格や特徴から紐解く男性にモテる理由とは? (「Smartlog」 2017年)

(下線は引用者によるもの)

 このように、女性を「一匹狼」と表現する例は、決して珍しいものではないのだ。

 そして、女性を「一匹狼」と表現することは、決してごく最近生まれた用法などではない。「実践日本語教育を学ぶ人のために」の発行前にも、以下のような「一匹狼」の用例が存在する。

(4) 一匹狼のわたし、ママ友グループからはどう見られてる? (「発言小町」 2009年)

(5) インタビュー:南明奈「マドンナじゃない、一匹狼の高校生でした」 (「ライブドアニュース」 2009年)

(6) 大人の魅力を持つ 誇り高き一匹狼 (「テレビアニメ東京ミュウミュウ公式ファンBOOK」 講談社 2003年 p.13)

 (4)は母親、(5)は女性タレント、(6)は女性キャラクターを「一匹狼」と表現した例である。

 なお、これだけの用例を見つけ出すのに、素人である私が要した時間は数分である。

 佐々木氏は、日本語のジェンダー表現をライフワークとする学者である。そんな先生が、素人が片手間でこなせる調査すら怠るとは、一体どういう料簡であろうか。読者を馬鹿にしているとしか思えない。
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