学問がすべて

つまらないは正義

新しくない話

 最近気になったもの。

 1つ目

実に判りやすいでしょう。自分は最終的に呉智英に賛同するけど(リンク先参照)、ただ、上のリンクでも『漢文を読むことが必要だというなら、(現代)中国語の文法と発音で理解すりゃいいじゃん。内容を深く知りたいなら翻訳を読むべきじゃん』という論は死角でしょ?ギリシャ古典思想やローマの文藝、サンスクリットの宗教論を読むとき、われわれはどうやっているか、と。

「漢文教育是か非か」について、過去の記事からまとめて論じます

 死角どころか、下のスレッドなどではさんざん持ち出されている論である。

 漢詩文は中国語で読もう
 古文・漢文は高校の授業科目から外すべき!


 2つ目

自分が

■なぜ「BL」という文化・フィクションが好まれるのか?を徒手空拳でゼロから考えてみる。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110127/p3

をほんとに、自分なりにゼロ地点から考察してから7年かーー。そりゃNHKでふつうに表題に使われるぐらい一般化するわけで(当時からかもしれんけど)。

2018年初頭のねほりんぱほりんは「腐女子」を取り上げるんだって。NHKでこの単語使われるのも考えてみりゃすごい

 NHKが「中学生日記」で腐女子を題材にしたのは2007年5月。今から11年近く前のことだ。


 3つ目

https://twitter.com/KEUMAYA/status/946654064443457537

 似たようなものはすでにあるが、それで困っている人がいる様子はない。


 日の下に新しきものなし。

人気記事2

 現在、このブログでいちばん人気のある記事は、2015年7月19日の「現代の日本人は昔の日本人と会話可能なの?」という2chスレッドまとめ記事である。

 この記事は、例えば、次の動画でも引用されている。

 【海外の反応】日本人『YOU達は500年前の母国語を読める?』→海外「500年前のハングルは、読みは可能、理解は不可能!!」【すごい日本】

 なお、動画では「日本語の識者によると」と当ブログの記述が引用されているが、私は別に「識者」ではない。本当に「日本語の識者」の見解を読みたければ、こんな個人ブログではなく、当該記事でも参照した山口秋穂・鈴木英夫・坂梨隆三・月本雅幸「日本語の歴史」、野村剛史「日本語スタンダードの歴史」、今野真二「戦国の日本語」などの本を手に取るべきである。

 また、この記事については、ツイッターで次のような感想がつけられている。

https://twitter.com/Xe132/status/865850418743488512

 まるで、大抵の2chまとめ記事はうちに比べて仕事をしていないような言いようである。

 だが、そのような感想を持つ人が出るのも仕方のない話だ。実際、書きこみの補足・解説をしたり、真偽をチェックしたりしているまとめブログは少ない。していたとしても、せいぜい適当にググった結果をはりつける程度だ。本や論文をいくつも参照してファクトチェックをおこなっているブログなど、まず見ない。

 それはなぜか? それは、2chまとめブログの多くが、広告収入目当ての、いわゆるアフィブログだからである。金目当てである以上、一銭の得にならないファクトチェックなどをしている暇はない。ましてや、資料を買いこんで赤字を出すなど、本末転倒である。
 一方、当ブログは完全に趣味である。だから、記事を書く際に収入や採算など気にする必要はない。そもそも、アフィリエイト広告自体つけていない。


 さて、日本語の歴史に関する本は数多いが、手に入りやすいものだったら、上に挙げた3冊の他にも、「古代国語の音韻に就いて 他二篇」(橋本進吉 岩波文庫)や「話し言葉の日本史」(野村剛史 吉川弘文館)などがある。また、単語の初出を調べるには、小学館の「日本国語大辞典」が役に立つ。

「もふもふ」補遺2

 また古い「もふもふ」の用例を見つけた。

もふもふアルパカ獣。 (「動物α図鑑」 松原卓二 マガジンハウス 2010年 p. 82)

(下線は引用者によるもの)

 これまでに見つけた紙媒体での「もふもふ」の使用例で、いちばん古いのは2012年のものだった。だが、これはそれより2年も古い。「もふもふ」の定着は、思っていたより早かったようだ。


 過去の関連記事
 2016年7月4日 「もふもふ」語誌
 2017年11月13日 「もふもふ」補遺

ブローレンヂとサカゼンとセーラー服おじさん


 男性がかわいいワンピースを着ても、いい。 性別や体型にとらわれない新ブランドの思い

 この記事に対する反応ツイートがまとめられているが、判で押したような賛辞だらけで――そういうのを選んでまとめたのだろうが――気持ち悪い。続きを読む

「もふもふ」補遺

https://twitter.com/kaichosanEX/status/903820796388294656

 「もふもふ」という語とその広まりについては、2016年7月4日に記事にした。

 この語のネットスラングとしての使用は、少なくとも2005年までさかのぼることができる。また、オフラインでの使用例も、2012年までさかのぼることができる。
 だが、2016年7月4日の記事で挙げた2012~2015年の用例は、漫画の台詞やアニメソングの歌詞など、いわゆるおたく向けの媒体に限られていた。ネットスラングやおたく用語とは縁遠そうな「週刊新潮」での用例が見られたのは、2016年のことだ。

 では、「もふもふ」という語がネットスラングやおたく用語の域を超え、一般に広く使われるようになったのは2016年以降のことなのだろうか? 否、そうとも言い切れない。

 先日、次のような用例を見つけた。

もふもふした体毛につぶらな瞳と、一見可愛らしい風貌だが、実はなかなかパワフル。 (「ふしぎルックス珍獣ずかん」 珍獣コレクター編集部 宝島社 2013年 p. 51)

もふもふとした体毛に愛嬌のある顔立ちで、動物界きっての癒し系アイドル。 (同上 p. 76)

(下線は引用者によるもの)

 これは、2013年に発行された動物の本の解説の文章である。つまり、いわゆるおたく向け媒体以外での「もふもふ」の使用例は、少なくとも2013年までさかのぼることができるのだ。
 なお、「ふしぎルックス珍獣ずかん」では、「もふもふ」という表現に引用符も註釈もつけていない。これはすなわち、2013年の時点で「もふもふ」がごく普通の表現と認識されていたということでもある。
最新コメント
最新トラックバック
首都圏は関東より広い (みれいの近郊生活(ITI))
関東地方≠都会
  • ライブドアブログ